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ミネラルのチョコット知識④ マグネシウム

 

Ⅲ) マグネシウム (Mg)

 

  マグネシウム(Magnesium)は、成人の体内に約30gほどあり、その約70%はリン酸マグネシウムとして骨や歯に含まれ、コラーゲンやカルシウムやリンとともに骨組織の主要な成分となっています

 それ以外は筋肉や脳、神経などに存在し、筋肉にはカルシウムの3~5倍含まれてます。

 

 ① 骨と歯の形成

 

   マグネシウムは骨や歯にカルシウムやリンが十分に沈着するように調節して、じょうぶな骨や歯の形成を助けます

 また、マグネシウムが血液中に不足すると、骨はカルシウムも十分に取り込むことができません。さらに、マグネシウムが不足すると、骨からマグネシウムとカルシウムが血液中に一緒に溶出します。このことから、マグネシウム不足はカルシウム不足と同様に骨粗しょう症などを引き起こします。

 

  

骨2

Ca:カルシウム Mg:マグネシウム P:リン

 ② 血圧の調整

   マグネシウムは細胞内のカルシウムやナトリウムの量を調整することにより、血圧を調節します。

    カルシウムが動脈を収縮させて血圧を上げるのに対して、マグネシウムは動脈を弛緩させて血圧を下げる方向に働きます。

    マグネシウムとカルシウムの互いの作用で正常に血圧を保っています。

血圧測定

 ③ 筋肉の収縮

   マグネシウムはカルシウムと拮抗して、筋肉の収縮や弛緩をスムーズにします。

 筋肉の収縮はカルシウムの刺激で起こります。

 筋肉細胞内にはミトコンドリアに沿ってアクチンフィラメント(Actin filament)とミオシンフィラメント(Myosin filament)のたんぱく質が無数に走っています。ここに、Ca2+とATPが供給され、さらに、電気的刺激が加わるとアクチンフィラメントがミオシンフィラメントに滑り込むことにより、筋肉の収縮が起こります。

 

筋肉

アクチン、アクトミオシン

 

 

 

    これに対して、マグネシウムはカルシウムによる筋肉の収縮を必要に応じて抑えます。

    心臓が規則正しく拍動するのも、マグネシウムとカルシウムが相互に拮抗し合い、心筋がリズミカルに収縮と弛緩を繰り返すことによります。

 ④ 神経伝達

     ○神経伝達を正常に保持します。 

     精神の安定や鎮静に働く神経伝達物質セロトニンの生成時には、アミノ酸のトリプトファンのほかマグネシウムビタミンB6ナイアシンが必要です。

ストレス解消法

     

ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンの役割

[ド-パミン、ノルアドレナリン、セロトニンの役割]

 

        また、
○マグネシウムは抗ストレスホルモンをつくる副腎皮質の機能を助ける働きもするので抗ストレスミネラルともよばれています。

 

 

 

 ⑤ 酵素反応の補因子(Cofactor

 

 マグネシウムはビタミンB群とともに糖質、脂質、たんぱく質の代謝における酵素の補因子(補酵素)になります。

 

    マグネシウムは糖質や脂質やたんぱく質をエネルギーに変える酵素を補助したり、たんぱく合成で働く酵素を助けたり、酵素反応を介して種々の生理機能を支えています。

 

 

 マグネシウムは糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変換する酵素の補助をします。    

 

解糖系・TCAサイクルと三大栄養素

[ 解糖系・TCAサイクルと三大栄養素]

                               細胞

エネルギー発生メカニズム(新B2)ミトコンドリア

[エネルギー発生メカニズム]

 

例1)

ピルビン酸脱水素酵素(Pyruvate dehydrogenase)の補因子

 

 ピルビン酸

Mg2+(補因子)

(TPP:ビタミンB1)

 例2)

コハク酸脱水素酵素(Succinate dehydrogenase)の補因子

コハク酸

Mg2+(補因子)

(FAD:ビタミンB2)

 マグネシウムはたんぱく合成で働く酵素の補助をします。

 

 

細胞

r-RNA工場

[たんぱく・核酸・細胞]

◎過剰

  高マグネシウム血症、集中力の低下、神経過敏、筋力低下など

 

◎欠乏

  骨や歯の形成不全、骨粗しょう症、虚血性心疾患(慢性的な摂取不足)など

 

◎マグネシウムを多く含む食品

  いわし、玄米ごはん、豆類など

イワシ  玄米ご飯えんどう豆

大和田です(小)

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