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感染症のチョコット知識⑳ リケッチア,クラミジア,マイコプラズマが起こす感染症

 

病原微生物と感染症

(e)リケッチアによる感染症

 

 

 主な病原微生物

 

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主な細菌

主な細菌のグラム染色と形による分類

G陽性桿菌図

[G(+):グラム陽性 G(-):グラム陰性]

胞子(芽胞)

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(e)リケッチアによる感染症

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a.リケッチアが起こす感染症

 

微生物の大きさ

<参考>赤血球ー7μm、卵白アルブミン-4nm

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細菌 マイコプラズマ リケッチア クラミジア ウイルスの特徴

マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアの特徴

.

 

 リケッチア(Rickettsia)は細胞壁を有するグラム陰性の細菌ですが、細菌よりも小さく、生きた細胞の中でのみ増殖すること(偏性細胞内寄生性)から一般の細菌とは区別されています。

 

 

発疹チフスリケッチアが起こす感染症

 発疹チフスリケッチア(Rickettsia prowazekii)は、発疹チフス(epidemic typhus)の病原体です。

 感染後6~15日の潜伏期間のあと、悪寒、高熱をもって発病し、頭痛、腰痛を伴います。発熱後1~5日目に発疹が全身に現われます。

 コロモジラミによって媒介されることが多いのですが、アタマジラミ、ケジラミによっても媒介されます。

 

アタマジラミ

[シラミ]

 

つつが虫病リケッチアが起こす感染症

 つつが虫(scrub typhus)の病原体はつつが虫病リケッチア(Orientia tsutsugamushi)です。

 自然の環境で、体内にリケッチアを含んでいる動物リザーバーといい、また、哺乳類にリケッチアの媒介を行う動物ベクターといいます。

 つつが虫はリザーバーであり、同時にベクターでもあります。

 つつが虫に刺されたあと、約10日後に高熱、頭痛、関節痛などをもって発病し、腹部や会陰部などのやわらかい皮膚に刺し口がみられ、発疹(紅斑)やリンパ腫脹をきたします。

 

[主な感染症]

 発疹チフス、つつが虫病など

 

 

 

b.クラミジアが起こす感染症

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 クラミジア(Chlamydia)はリケッチアよりも小さく代謝エネルギー生産系がなく、エネルギーを宿主細胞に依存するため、単独で増殖できない偏性細胞内寄生性があります。

 

オーム病クラミドフィラが起こす感染症

 オーム病(psittacosis)の病原体はオーム病クラミドフィラ(Chlamydophilia psittaci)です。

 オーム病クラミドフィラはオームやインコのほか鳥類に広く感染して、肝臓や脾臓で増殖するクラミジアで、そのクラミジア感染鳥の排泄物をヒトが吸入することによって感染します。

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オウム

[オーム]

 

 感染後約10日の潜伏期ののち急激に発症し、軽度のインフルエンザ様の症状から、さらには全身症状を伴う異型肺炎の症状が現われることもあります。

 

トラコーマクラミジアが起こす感染症

 そ径リンパ肉芽腫(lymphogranuloma urethritis)はトラコーマクラミジア(Chlamydia trachomatis)によって発症する感染症です。

 性交によって感染し、そ径リンパ節の化膿や全身性感染症を引き起こします。

 

[主な感染症]

 オーム病、そ径リンパ肉芽腫、トラコーマなど

 

 

 

c.マイコプラズマが起こす感染症

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 マイコプラズマ(Mycoplasma)は細菌に分類されますが、核膜と細胞壁がありません。肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は、マイコプラズマ肺炎(mycoplasma pneumoniae)の病原菌です。

 

 

細胞

[動物の細胞(模式図)]

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 原核細胞の細菌マイコプラズマには核膜がないばかりでなく、細胞壁もないので、ペニシリン系、セフェム系抗生物質(いずれも細胞壁合成阻害剤)の効果は期待できません。

たんぱく合成阻害剤のマクロライド系かテトラサイクリン系、または、核酸(DNA)合成阻害剤のニューキノロン系の抗生物質が投与されます。

 ただ、妊婦と小児に対して、テトラサイクリン系は骨や歯牙形成への有害作用、ニューキノロン系は安全性未確認のため、使用するには細心の注意が必要です。

 

 

[主な感染症]

マイコプラズマ肺炎など

 

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