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主な病原微生物 49.淋菌 50.髄膜炎菌


主な病原微生物
49.淋菌 50.髄膜炎菌

 

主な病原微生物

主な病原微生物

 

♯主な細菌

細菌2

[G(+):グラム陽性 G(ー):グラム陰性]
胞子(芽胞)

 

G(ー)球菌

49.淋菌(Neisseria gonorrhoeae)

50.髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)

マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアの特徴

 

 好気性グラム陰性球菌のナイゼリア属(Neisseria)は、ソラマメ状の菌が2個づつ配列する双球菌です。

 病原性を示す淋菌、髄膜炎菌以外の菌種は口腔内の常在菌です。

 

グラム陰性双球菌

[グラム陰性球菌]

49.淋菌(Neisseria gonorrhoeae)

[特徴]

 淋菌は、尿道、性器、眼などの粘膜と親和性があり、附着すると損傷がなくても炎症を起こします。そして、 

 淋菌は抵抗力がきわめて弱いので乾燥や熱などによって死滅してしまいます。

 この菌はヒトの泌尿生殖器に感染し、性感染症の淋病を引き起こす原因菌です。

淋菌

淋病

 通常、性行為による直接接触で感染します。

 潜伏期は2~10日で、男性は排膿を伴う尿道炎で発症し、前立腺炎や膀胱炎を、女性は子宮頸管炎や膣炎、バルトリン腺炎、子宮内膜炎、卵巣炎などを起こします。とくに、

 女性の場合は症状が軽いために、放置されたまま骨盤内炎症性疾患にいたり、不妊の原因となることがあります。さらに、

 女性はしばしば無自覚のために慢性化し、淋病の伝播のもとにもなります。

新生児膿漏眼

 母体からの垂直感染により、新生児は淋菌性化膿性結膜炎(新生児膿漏眼)を引き起こすことがあります。

 これを予防するために新生児には抗菌薬の点眼を行ないます。

おっぱい

[治療]

 ペニシリン系抗生剤やニューキノロン系抗生剤、第3世代セフェム系抗生剤が使用されます。

 スペクチノマイシンは淋菌尿道炎、淋菌子宮頸管炎の治療薬として 2 グラム 1 回筋注投与されます。

 

50.髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)

[特徴]

 髄膜炎菌も形態などは淋菌に似ていて、好気性グラム陰性ソラマメ状の球菌が2個づつ配列する双球菌です。そして、

 髄膜炎菌も乾燥や低温に弱く、生体外では死滅しやすい細菌です。

 髄膜炎菌感染症は髄膜炎菌による感染症で、侵襲性の高い病態としては髄膜炎や敗血症があります。

髄膜炎 

 飛沫感染により、鼻咽腔内に存在していた髄膜炎菌は、まれに血中に入り、髄液からくも膜下腔に達して菌血症敗血症を、次いで細菌性髄膜炎を引き起こします。そして、

 

脳

 

 髄膜炎の症状として、頭痛、発熱、悪心・嘔吐から始まり、項部硬直や意識障害などを認めるようになります。

 敗血症により、点状皮下出血や紫斑性皮下出血をきたし、劇症化すると副腎に病変がおよぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)を起こしてショックに陥り、死亡します。(ウーターハウス・フリーデリクセン症候群

 致死率60%以上と予後不良です。

[治療]

 治療は、第3世代セフェム系抗生剤またはペニシリンGの大量投与を行ないます。

 

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菌血症…血液中に細菌が認められる状態

敗血症…細菌が血液中で増殖して全身に炎症を引き起こす重篤な状態

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ー3-

 

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