主な病原微生物のチョコット知識
⑤ランブル鞭毛虫
主な病原微生物
[特徴]
ランブル鞭毛虫はジアルジア症(giardiasis)の病原体です。
ランブル鞭毛虫の栄養型虫体の大きさは約0.02mm、シスト型虫体の大きさは約0.007mm。
シスト型虫体に汚染された飲食物を摂取して感染したり、手指についたシスト型虫体を直接口に入れることで感染します。
また、男性同性愛者間の性感染症として流行が目立つようにもなっています。
顕著に現われる症状は、発熱を伴わない脂肪性下痢を主症状として、脱水、悪心、上腹部痛、食欲不振など。
予防としては、食器類や調理器具は水洗いだけではなく、熱湯を通すことです。
[治療]
治療には、メトロニダゾール、チニダゾール、キナクリンが用いられます。
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