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主な病原微生物のチョコット知識 ⑩アスペルギルス-ニガー ⑪トリコフィトン-ルブルム ⑫カンジダ-アルビカンス ⑬クリプトコッカス-ネオフォルマンス 

 

主な病原微生物

2017主な病原微生物

 

 

真菌

 A.糸状菌(菌糸型)
糸状菌にはアスペルギルス属や白癬菌属など

⑩アスペルギルス-ニガー(Aspergillus niger)

⑪トリコフィトン-ルブルム(Trichophyton rubrum)

  B.酵母菌(酵母型)
酵母菌にはカンジダ属やクリプトコッカス属など

⑫カンジダ-アルビカンス(Candida albicans)

⑬クリプトコッカス-ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)

 

シイタケ

 

真菌(Fungus)には

糸状をしたA.糸状菌(菌糸型)と

細菌のような形のB.酵母菌(酵母型)があります。

 

真菌のうち糸状にならないで球形または卵形の細胞で出芽(budding)または二分裂で増殖するものは酵母菌(Yeast菌)といわれています。

 

糸状菌にはアスペルギルス属や皮膚糸状菌白癬菌属)などがあり、酵母菌にはカンジダ属やクリプトコッカス属などが含まれます。

 

 

 A.糸状菌

a.アスペルギルス属(Aspergillus)

アスペルギルス-ニガー(Aspergillus niger)

[特徴]

 アスペルギルスは暖かく湿った場所でよく繁殖するため、空調器のフィルター、加湿器などが汚染されて感染源となりやすい。

 アスペルギルス属(Aspergillus)にはアスペルギルス-ニガーアスペルギルス-フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルス-フラバス(Aspergillus flavus)などが属します。

 これらのアスペルギルス属の真菌を原因とする感染症はアスペルギルス症(aspergillosis)と総称されています。

 空中に浮遊する分生子の吸入によって肺に感染し、さらに肺で増殖してアスペルギルス腫(aspergilloma)を形成するので、肺がんや結核と間違えられることもあります。

 また、アスペルギルス-フラバスはカビ毒(mycotoxin)のアフラトキシン(aflatoxin AFT)を産生します。

[治療]

 治療には、アンホテリシンB、フルシトシンなどが用いられます

 

b.皮膚糸状菌(dermatophyte)(白癬菌属 Trichophyton)

トリコフィトン-ルブルム(Trichophyton rubrum)

[特徴]

 皮膚糸状菌は、皮膚の角質層、毛根に限局して感染し、角質層に含まれるケラチンを栄養源として増殖します。ヒトの皮膚、爪、毛髪に感染する真菌です。

なかでも、白癬菌属(Trichophyton)のトリコフィトン-ルブルムなどの皮膚糸状菌は表在性真菌症の白癬(tinea)の原因菌です。

 

水虫

[みずむし]

.

皮膚糸状菌 頭部白癬(しらくも)、体部白癬(たむし)、股部白癬(いんきんたむし)、汗疱状白癬(みずむし)、爪白癬(つめみずむし)などの表在性真菌症の原因菌です。

(爪白癬)
 つめみずむしになると、爪や、爪と皮膚の間に菌が潜んで白っぽくなったり、表面に縦じまができたりします。

 爪が変形して歩くと痛みがでることもあります。

 つめみずむしは塗り薬よりも飲み薬が主な治療。ただし、

 妊娠中などで飲み薬が使えない場合は塗り薬を用います。

[治療]

 治療にはイミダゾール系、チオカルバミン酸系、ベンジルアミン系、モルホリン系、アリルアミン系などの外用抗真菌薬を使用し、爪白癬、ケルスス禿瘡などにはグリセオフルビン、テルビナフィン(アリルアミン系)、イトラコナゾール(トリアゾール系)などの経口抗真菌薬が用いられます。

(爪白癬)
 つめみずむしの経口治療にはテルビナフィンとイトラコナゾールが使われてきましたが、最近、ホスラブコナゾールが加わりました。

テルビナフィン
1日1錠(125mg)、半年ほど飲み続ける。

イトラコナゾール
1日400mgを1週間飲み続け、その後3週間空けます。

 それを、3サイクル続けます。

 ホスラブコナゾール
1日1錠(100mg
)、3カ月飲み続けます。

ただ、いずれの飲み薬にも肝機能障害がでることもある。

 

 B.酵母菌

a.カンジダ属(Candida)

カンジダ-アルビカンス(Candida albicans)

[特徴]

 卵円形酵母様真菌。仮性菌糸の先端に厚膜胞子を形成します。

 ヒトに病気を引き起こすのは主にカンジダ属で、カンジダ血症、播種性カンジダ症、肺カンジダ症、カンジダ髄膜炎、カンジダ心内膜炎、カンジダ眼内炎、口腔カンジダ症(鵞口瘡)、膣カンジダ症などのカンジダ属による真菌症はカンジダ症(candidiasis)と総称されています。

 カンジダ属は健康人の口腔、消化管、膣などに常在していますが、主に宿主の免疫の低下、とくに好中球減少や細胞性免疫不全時に、全身に感染をもたらし播種性カンジダ症となり、種々の臓器に病変をつくります。

[治療]

 治療には、アムホテリシンB、フルシトシン、ミコナゾール、ミカファンギンなどが有効です。

 

b.クリプトコッカス属(Cryptococcus)

クリプトコッカス-ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)

[特徴]

 自然界に広く分布し、鳥類のフン、とくにハトのフンやそれに汚染された土壌から高濃度に分離されます。

 莢膜をもつため乾燥に強く、空中を浮遊して経気道的に感染します。

 原発巣は皮膚あるいは肺ですが、脳やその他の内臓をもおかす全身性の感染症のクリプトコッカス症(Cryptococcosis)を引き起こすこともあります。

 免疫不全の人が乾燥した空中を浮遊しているハトのフンを含む塵埃を吸入することで感染する場合があります。

 通常、ヒトからヒトへの感染はありません。

[治療]

 治療には、アムホテリシンB、フルコナゾールが用いられます。

 

 

 

 

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