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“免疫”のチョコット知識⑧ がんと免疫(免疫チェックポイント阻害剤)

花野井薬局150

“免疫”のチョコット知識
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免疫が原因となる病気

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D.がんと免疫(免疫チェックポイント阻害剤)

 がんは感染症や外的ストレスなどによって、自分の細胞だったものが、神経やホルモンなどの抑止をきかずに自分勝手に異常増殖をするようになった細胞です。
そして、周囲に縄張りを拡げ
浸潤さらには、遠く離れた場所に飛び、そこでも活発に異常増殖(転移)を始めます。

 細胞分裂時のDNA複製のエラーもしくは紫外線(UV)や化学物質、放射線などの影響を長期にわたって受けると遺伝子変異を起こし、がん細胞が発生します。

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DNA2

 DNA

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 ヒトを構成する数十兆の細胞は、分裂や増殖に加えて、DNAに傷ができればがん抑制遺伝子の働きにより、その傷の修復をして細胞が異常増殖するのを防ぎます。
また、仮に、

 がん化した異常細胞が出現したとしても、免疫システム(免疫監視機構)の能力が優っていれば、がん細胞にアポトーシス(Apoptosis 細胞の自殺)を誘導します。そして、

 細胞増殖の調整と抑制を行ない、細胞の機能を正常に保っています。


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正常な細胞(改201702)細胞

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 そのため、がんになる細胞が発生したとしても、さまざまな免疫システムのなかで、がん化することは非常に少ないはずです。

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 しかし、がん抑制遺伝子に異常が起こりその機能が損なわれると、遺伝子の変異の蓄積やアポトーシスの不調、細胞の異常増殖を引き起こし細胞はがん化します。

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がん細胞(改201702)細胞

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  ここで、微小ながら、一部の正常細胞が変異しつづけているにもかかわらず、がん細胞が頻繁に発生しないのは、免疫システムが生体を脅かす可能性のある細胞を排除し、がん が大きくならないよう監視しつづけているためと考えられています。

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免疫細胞によるがん細胞攻撃(改201702)

MHC分子(主要組織適合遺伝子複合体)

がん細胞と免疫細胞
                      

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 がん細胞には正常細胞には存在しない、がん特有のさまざまながん抗原があります。

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免疫反応

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免疫システムのなかのキラーT細胞は、

 

  がん細胞の表面にMHC分子とともに提示されたがん抗原(MHC分子+がん抗原ペプチド)を認識してがん細胞を殺します。

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 また、免疫システムのなかのNK細胞は、

 

 とくにがん抗原を認識するわけではないのですが、がん細胞表面のMHC分子の異常(減少や消失)を察知してがん細胞を破壊します。

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 ところが、がん細胞は、こうした攻撃から逃れるために、がん抗原を細胞表面から消失させたり、目印となるMHC分子をなくしたり、また、免疫抑制物質を分泌したりして免疫細胞から逃避します。(がん細胞の免疫回避)

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がん細胞の免疫回避(改201702)

がん細胞の免疫回避

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 がん治療には外科療法、化学療法、放射線療法の3療法が確立されていますが、第4の治療法として期待されているのが免疫療法です。

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免疫

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 その免疫療法にも①ワクチン療法、②抗体療法、③細胞療法があります。

ワクチン療法
免疫反応を促進させる物質や樹状細胞を混ぜて投与する療法

抗体療法
がん細胞に結合する抗体を投与する療法 

細胞療法
がん細胞を殺すキラーT細胞を投与する療法 

 しかし、どの方法も効果は十分ではなく、標準的な治療法にはならなかった、といわれています。そこで、脚光を浴びてきたのが④免疫チェックポイント阻害剤です。

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免疫チェックポイント阻害剤


 免疫細胞T細胞など)は活性化しすぎると自己の細胞を攻撃する自己免疫反応を起こすため、その表面には免疫反応を抑制する分子が備わっています。このブレーキ役免疫チェックポイント(PD-1分子など)
呼ばれるものです。

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 しかし、がん細胞のなかにはこの免疫チェックポイントに働きかけ、免疫反応を起こさせないようにしている分子PD-L1など)があります。

 

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この分子の作用をブロックし、免疫細胞の本来の力を発揮させ、がん細胞を攻撃できるようにするのが免疫チェックポイント阻害剤抗PD-1抗体など)です。

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オプジーボの作用(改201702)

がん細胞、免疫細胞、免疫チェックポイント阻害剤
PD-L1:Programmed deth-ligand 1
PD-1:Programmed cell death-1

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ヒトの身体の免疫に携わるT細胞は、
通常は異物であるがん細胞を攻撃します。が、

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がん細胞がつくるPD-L1という物質が
T細胞のPD-1受容体と結合すると、
免疫機能がうまく働かなくなり、
がん細胞を攻撃することができません。

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オプジーボの作用(改201810-1)

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免疫チェックポイント阻害剤抗PD-1抗体は、
T細胞のPD-1受容体に結合し、
がん細胞のPDL-1とT細胞のPD-1との結合を阻止します。

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オプジーボの作用(改201810-2)

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そうなると、

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T細胞がん細胞

フルパワーで攻撃する

ことができます

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わたしたちの持っている免疫って本当にすごい!

 

”抗PD-1抗体””オプジーボ”に置き換えてみてください。

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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~

詳しくは

花野井薬局健康コラム“なにをいまさら、されど「アレルギー」をご覧ください。

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