動脈硬化のチョコット知識⑥
総コレステロール基準外値
ここで総コレステロールの基準外値と疑われる疾患とは必ずしも一致しません。
総コレステロールの基準値は、体にとってはこのくらいの血中総コレステロールを保ちたいという、いわば理想の数値なのです。
また、HDLコレステロール値を測定するのは、病気になる危険因子があるかどうかを調べるための検査なので、基準外値であっても疑われる疾患は注意信号の疾患と見てください。
それは、たとえ総コレステロール値が高くとも、 HDLコレステロール値が高ければ動脈硬化などは抑えられるということが知られているからです。
高LDLコレステロール血症や低HDLコレステロール血症、高中性脂肪血症に糖尿病や肥満、高尿酸血症などの因子が加わると動脈硬化は加速促進します。
その結果、心臓では狭心症や心筋梗塞、脳では脳梗塞、さらに腎梗塞や大動脈瘤などを引き起こします。
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