感染症のチョコット知識⑤
淋菌.髄膜炎菌が起こす感染症
B.グラム陰性球菌感染症
a.淋菌が起こす感染症
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)は双球菌であり、抵抗力がきわめて弱いので、乾燥や熱などによって死滅してしまいます。しかし、この菌は性感染症の淋疾を引き起こす原因菌です。
新生児は淋菌性結膜炎(膿漏眼)を起こすことがあるので、これを防止するために新生児には抗生物質の点眼を行ないます。
[ 主な感染症 ]
淋疾、淋菌性結膜炎など
b.髄膜炎菌が起こす感染症
髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)も双球菌で形態などは淋菌に似ています。
鼻咽腔内に存在している菌が感染源となり、飛沫感染します。鼻咽腔内で増殖した菌は血中に入り敗血症を起こし、次いで化膿性髄膜炎を起こします。
のど 清潔にしよう!
[ 主な感染症 ]
髄膜炎菌性髄膜炎、敗血症など
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