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感染症のチョコット知識㉗ その他の主なウイルスによる感染症 アデノウイルス、ヒトパルボウイルス、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、ライノウイルス、デングウイルス、ジカウイルス、SARSコロナウイルス、ヒトパピローマウイルス

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病原微生物と感染症

(f)ウイルスによる感染症  その7 

    (その他の主なウイルス)

   

 主な病原微生物

 

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主な細菌

G陽性桿菌図

[G(+):グラム陽性 G(-):グラム陰性]

胞子(芽胞)

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微生物の大きさ

<参考>赤血球ー7μm、卵白アルブミン-4nm

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細菌 マイコプラズマ リケッチア クラミジア ウイルスの特徴

マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアの特徴

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ウイルス(Virus)は、原虫や細菌、真菌に比べてさらに微小な微生物です。

ウイルスは、生命体の基本単位である細胞ではなく、生命設計図の遺伝子(核酸:DNAまたはRNA)を持ち特殊な方法で増殖します。

ウイルスは、DNAまたはRNAの一方しか持っていません。そして、単独ではたんぱく質を合成することができません。

ウイルスは、生きている細胞内でしか増殖できません。(偏性細胞内寄生性

ウイルスは、自前でたんぱく質を合成することも、エネルギーを産生することもできません。細胞に寄生(感染)すると、その細胞の機能を利用して増殖することができます。

ウイルスは、細胞外にあっては単なる微粒子で無生物ですが、ひとたび生きた細胞内に寄生すると生物としての特徴(遺伝子複製・増殖)を示します。

 

 

g..アデノウイルス科が起こす感染症(DNA)

 

   アデノウイルス(Adenovirus)は飛沫や接触により上気道や眼の粘膜に感染すると増殖を始めます。また、一部が飲み込まれて小腸に達すると、ここでも増殖し食中毒を起こします。そして、糞便に排泄されます。

 さらに、リンパ節に侵入し、そこで増殖するとリンパ節腫脹をきたします。

 アデノウイルスは咽頭結膜熱(プール熱)や急性熱性咽頭炎などをも起こす原因ウイルスです。

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*咽頭結膜熱(プール熱Pharyngoconjunctival fever

夏季を中心に流行する急性のアデノウイルス感染症です。

 発熱咽頭炎結膜炎が主な症状です。

 プールで感染することもあるのでプール熱と呼ばれていますが、多くは発病者の飛沫による感染と手指を介した接触感染です。

 潜伏期間は5~7日で、急な発熱で発症し、咽頭炎によるのどの痛みが現われます。また、

 結膜炎に伴って、眼の充血、眼の痛み、かゆみ、眼脂、まぶしくなったり、涙が止まらなくなったりもします。なかには、より重症な流行性角結膜炎を起こす場合もあります。

 特異的治療法がないので、熱や痛み、結膜炎などの症状に応じた対症療法が中心となります。とくに、水分と栄養の補給には充分な注意が必要です。

 

[主な感染症]

咽頭結膜熱急性熱性咽頭炎流行性角結膜炎、

急性出血性膀胱炎、乳児急性胃腸炎、食中毒 など

 

 

            .ヒトパルボウイルスが起こす感染症(DNA)

 

  ヒトパルボウイルスB19(Human parvovirusB19)は伝染性紅斑などを起こす病原体です。

 

伝染性紅斑リンゴ病:Slapped Cheek Syndrome

 発病者の飛沫による感染や手指を介した接触感染後7~10日の潜伏期間を経て発熱、軽いかぜ様症状を示します。

 その症状の消失後、発疹(両頬の発赤、四肢・体幹の網目状の紅斑)が現われます。

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集中力の低下

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 小児に多い良性の伝染性疾患です。

 

[主な感染症]

伝染性紅斑リンゴ病:slapped cheek) など

 

 

            ポリオウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 ポリオウイルス(Poliovirus)は急性灰白髄炎(ポリオ)の原因ウイルスです。

 

[主な感染症]

急性灰白髄炎

 

 

    .コクサッキーウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 コクサッキーウイルス(Coxsackie virus)はヘルパンギーナ(Herpangina)や手足口病(Hand,foot and mouth diseaseなど、多彩な症状を引き起こします。.

風邪

.

*ヘルパンギーナ

突然の発熱と腔粘膜にあらわれる水疱性の急性咽頭炎で、子どもがかかりやすいといわれています。

 夏に流行し、主な病原体がコクサッキーウイルスです。

 感染者の咳やくしゃみ、つばなどに含まれるウイルスによって感染し、(飛沫感染)また、

水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介して、口や眼などの粘膜に侵入すると感染を起こします。(経口・接触感染)

 高熱による倦怠感や、食べ物や飲み物を摂取するときに、のどに強い痛みを感じます。

 熱や痛みに対する治療が基本となりますが、とくに、のどの痛みで飲み物を拒むことにより起こる脱水症状を防止するために、水分補給をしっかり行なうことが大切です。

 

*手足口病

口の中や手足などに水疱性の発疹が出るコクサッキーウイルスよって起こる感染症です。  

 子どもを中心に主に夏に流行します。

 感染してから3~5日後に口の中や口の周り、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が現われます。

 感染者の鼻や咽頭からの分泌物、便などによる接触感染が主ですが飛沫感染もあります。

 ほとんどの発病者は数日間で治る病気ですが、伝染性が強いので注意が必要です。

特効薬がないので発熱や痛みなどの症状に応じた治療が行なわれます。ただ、

 口の中の痛みが強いと食欲不振になるので、脱水の危険があります。水分の補給に気をつけ自然に治癒するのを待ちます。

 

[主な感染症]

ヘルパンギーナ、手足口病、流行性筋痛症、心筋炎 など

 

 

             .エコーウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 エコーウイルス(Echovirus)は小児下痢症やかぜ症候群などを引き起こすウイルスです。

 

[主な感染症]

小児下痢症、かぜ症候群、無菌性髄膜炎 など

 

 

    .ライノウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 ライノウイルス(Rhinovirus)はかぜ症候群の病原体です

 潜伏期間は2~4日で鼻かぜ(くしゃみ、鼻みず、鼻づまり)、頭痛、せき、悪寒などの症状を呈します。発熱はないか、あっても軽く、急性中耳炎や副鼻腔炎、気管支炎肺炎などを起こすこともあります。

 

マスク

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[主な感染症]

かぜ症候群上気道炎 など

 

 

    .デングウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 デングウイルス(Dengue virus)は蚊の吸血によってヒトに感染すると、単球(マクロファージ)内で増殖してウイルス血症を伴う熱性疾患(デング熱)を起こします。

 デングウイルスは都市部ではネッタイシマカ、森林部ではヒトスジシマカによって媒介されて感染します。

 

 

 デング熱4類感染症

 4~7日の潜伏期間を経て、突然の発熱で発症し、頭痛、眼窩痛、関節痛などの症状を呈します。食欲不振、腹痛、便秘などを伴うこともあります。発症3~4日後に胸部、体幹に発疹が現われ、顔面や四肢に広がることもありますが、ふつう、一週間程度で消失します。

 

[主な感染症]

デング熱、デング出血熱

 

 

            .ジカウイルスが起こす感染症(RNA)

 

ジカウイルス(Zika vuirus)を有する蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されて感染します。

 

  ジカ熱4類感染症

 ジカ熱の症状は発熱や眼窩痛、発疹、頭痛などです。ただし、多くの人はジカウイルスに感染しても症状が現われません。(不顕性感染)デング熱と比べて軽症です。

 痛みや発熱には解熱鎮痛剤を投与する程度ですが、脱水症状に対しては輸液を実施します。

 

[主な感染症]

ジカ熱

 

 

    .SARSコロナウイルスが起こす感染症(RNA)

 

 SARSコロナウイルス(SARS coronavirus)は重症急性呼吸器症候群SARS:sever acute respiratory syndrome「2類感染症」)の病原体です

 飛沫感染によって感染が拡がると考えられています。

 2~3日の潜伏期間を経て、38℃以上の発熱を伴い発症します。せき、全身倦怠感などのインフルエンザ様症状を呈し、呼吸困難や肺炎を起こします。

 ある種のコウモリが宿主で、ハクビシンなどの動物に感染し、そこからヒトに感染が拡がったと考えられています。人獣共通感染症のひとつです。

 

風邪

.

 

[主な感染症]

重症急性呼吸器症候群

 

 

 

     ヒトパピローマウイルスが起こす感染症(DNA)

 

 ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus)はヒトの皮膚や粘膜に感染して種々のタイプの疣(乳頭腫)をつくります。

 手指などにできる尋常性疣贅、顔面などにできる扁平疣贅、性器粘膜にできる子宮頸がんや尖圭コンジロームなどがあります。

 

[主な感染症]

子宮頸がん、尋常性疣贅、扁平疣贅、尖圭コンジローム など

 

 

   

かめっ太走る

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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~

花野井薬局健康コラム「なにをいまさら、されど『食中毒』

             健康コラム「なにをいまさら、されど『アレルギー』

             プライベートノート「抗生物質のチョコット知識」

                          ご覧ください。

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