止血・出血のチョコット知識①
止血のメカニズム
切り傷などをつくると多少の出血はしますが、間もなく血は止まり、固まってしまうのが普通です。 これは血液に含まれている血小板と血液凝固因子の働きによるものです。
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止血のメカニズム
① 血管が損傷を受け出血すると、傷口に血小板が集まるとともに血小板が壊れて、複雑な過程で生成された活性トロンボプラスチン(Thromboprastin)が血しょう中に遊離します。
[止血(血液凝固)]
② 活性トロンボプラスチンは、ビタミンKの関与により合成された血しょう中のプロトロンビン(Prothrombin)を、
Ca2+の存在のもとでトロンビン(Thrombin)に活性化します。
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③ 活性トロンビンは血しょう中に溶けているフィブリノーゲン(Fibrinogen:繊維素原)からフィブリン(Fibrin:繊維素)をつくります。
血しょう中に生じた多数のフィブリンが血管の損傷部を網状に覆い、血球と一緒に血ぺいを形成して血管壁を塞ぐことにより出血は止まります。
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