肝臓のチョコット知識⑧
肝臓繊維化検査
(3)肝臓の繊維化を調べる検査
肝細胞が破壊されると生体は必死でこれを修復します。しかし、死んだ細胞のすべてが正常細胞に置きかわるわけではなく、その穴埋めのために繊維組織(コラーゲンが主成分)がしだいに増えてきます。
肝硬変など肝臓の繊維化の進行度合いを調べ肝臓のダメージを判断するのが膠質反応検査です。チモール混濁試験(TTT)と硫酸亜鉛混濁試験(ZTT)があります。
基準値は、TTT 0~5単位
ZTT 4~12単位 です。
肝硬変ではTTT、ZTTがともに著しく上昇します。急性肝炎ではTTTは上昇しますがZTTの数値はあまり動きはありません。肝臓がよくなると、たちまちのうちに数値が下がるので治療過程をみるためによく利用されます。
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