肝臓のチョコット知識⑫
C型肝炎ウイルス
Ⅴ-1.C型肝炎ウイルスの感染経路
体液や血液を介する感染経路として考えられるものに
1. | 覚せい剤を打つなど注射器の使いまわし。 |
2. | 入れ墨を彫る。 |
3. | 十分に消毒されていない器具を使ってピアスの穴をあける。 |
4. | 十分に消毒されていない鍼を使った民間療法。 |
5. | 母児感染(感染率は低い) |
6. | 性行為(感染率は低い) |
などがあります。
Ⅴ-2.C型肝炎の治療
①C型肝炎ウイルスを排除する治療
☆ | インターフェロン(Interferon) |
☆ | ペグインターフェロン(PEG Interferon) |
☆ | リバビリン(Ribavirin) |
☆ ハーボニー配合錠(レジパスビル、ソホスブビル)
などの投与。
②C型肝炎の進行を遅らせる治療
☆ | インターフェロン少量長期投与 |
ウイルスを完全に排除する場合にはインターフェロンを一定の量を期間を限って投与しますが、病気進行を遅くする治療の場合には少量を長期にわたって投与します。 | |
☆ | グリチルリチン、ウルソデオキシコール酸、 小柴胡湯、緑茶 |
これらは肝臓を保護する働きがあり、肝炎の炎症を抑えることによって病気の進行を遅らせる効果が期待できます。 | |
☆ | 瀉血 |
C型肝炎になると肝臓に鉄分がたまるようになります。この鉄が増えると炎症が強くなり悪化するため、血液を取って捨てることをくり返し、鉄を減らします(除鉄療法)。同時に鉄分の多い食事も控えます(鉄制限食)。 |
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結局! 薬局! 花野井薬局!
除鉄療法と鉄制限食
ウイルス性肝炎を含む肝炎では肝臓の細胞に鉄分が蓄積します。これは,ウイルスなどにより傷ついた肝細胞を、免疫機能の働きで排除しようとする自衛手段です。つまり、肝細胞内の鉄分が活性酸素を細胞内に呼び込んで傷ついた細胞に細胞死(アポトーシス)を起こさせます。こうすると、傷ついた肝細胞は排除されます。
しかし、肝炎ではこれらの細胞死が過剰となり、放っておくと肝硬変を引き起こします。これを食い止めるためには瀉血や鉄制限食などにより人為的に鉄欠乏状態にする必要があります。
すでに鉄分が肝細胞に過剰に蓄積されている場合には、早急に鉄分を消費させる必要があります。このとき、瀉血(人体の血液を体外部に出すこと)によって人為的に貧血状態を引き起こし、鉄分を主にヘモグロビン合成で消費させます。これが除鉄療法といわれる治療法です。とくに、インターフェロンの効きにくいC型肝炎では除鉄療法の効果が期待されています。
また、鉄制限食の場合、鉄分の多い食品として、ほうれん草や海苔、納豆、はまぐり、あさり、しじみ、レバー、ウコン、クロレラなどがあげられますが、C型肝炎のひとはこれらを含む食事にはとくに気をつけましょう。
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肝炎のひとは
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