肝臓のチョコット知識⑮
総括
肝臓にはいろいろの働きがあります。その機能検査といっても一つで済ませるわけにはいきません。一つが悪くても、他の検査では異常なしということがよくあります。また、肝臓は大きく、その働きにも余裕があり、一部分が障害にあってもほかで十分にカバーされるため肝機能検査は正常ということも多々あります。
さらに種々の検査法にも鋭敏なものと鈍感なもの、ちょっとしたことで変動するものがあるかと思うと、病変が進行しなければ異常を示さないものもあります。要は一回の検査で一喜一憂しないで、経過をつみ重ねて総合的に診断していただくことが大切です。
【参考資料】
1.NHK取材班「驚異の小宇宙・人体 4 壮大な化学工場(肝臓)」日本放送出版協会,1990
2.NHK取材班「驚異の小宇宙・人体 3 消化吸収の妙(胃・腸)」日本放送出版協会,1989
3.NHK取材班「驚異の小宇宙・人体2しなやかなポンプ(心臓・血管)」日本放送出版協会、 1989
4.水野嘉夫,「体のしくみと検査数値がわかる本」新星出版社,2005
5.安田和人,「検査結果なんでも早わかり」主婦の友社,平成2
6.安藤幸夫ら,「検査の手引」小学館,2007
7.櫻林郁之介,「今日の臨床検査2009-2010」南江堂,2009
8.原 景子ら、「臨床で出合う薬の基本をマスターしよう」医学芸術社、2004
9.伊東 晃ら、「薬学領域の生化学 第2版」広川書店、平成25年
10.Julian Davies & Barbara Shaffer Littlewood
“Elementary Biochemistry”.1979 by Prentice-Hall
11.吉岡政七ら,「新生化学ガイドブック」南江堂,昭和58
12.小林 弘,「新生物Ⅰ」数研出版,昭和54
13.高田明和、「からだのしくみと病気がわかる事典」日本文芸社
14.志村 隆、「人のからだ」学習研究社、2008
15.「医薬情報担当者用語集」大阪医薬品協会,昭和57
16.薬学研究会,「薬物学演習」広川書店,昭和55
17.化学研究会,「生化学演習」広川書店,昭和56
18.「代謝マップ-経路と調整-」東京化学同人,1982
19.「肝臓病について」埼玉県医師会学術部,平成元年
20.ジュリアノ・フェルナリ スティーブ・パーカー「絵でみる人体大地図」同朋社出版、1993
21.和田高士、「検査と数値を知る事典」日本文芸社、平成21年
22.龍原 徹、「ポケット医薬品集」白文社、2009
23.小橋隆一郎、「検査のすべて」主婦の友社、平成17年
24.伊賀立二ら、「薬の地図帳」講談社、2007
25.大野尚仁、笹津備規、「新しい微生物学」広川書店、平成23年
26.NHKキャラクター集より一部引用
27.肝臓 ※ウィキペディア参照
28.肝臓についての話 ※佐賀県鳥栖市 野田内科
29.坂井建雄,橋本尚詞,「ぜんぶわかる人体解剖図」成美堂出版,2011
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