腎臓のチョコット知識③
水分の調節 電解質の調節 血圧の調節
B.水分の調節
水を多量に飲んだときは、水が消化管から血液に入るので血液の濃度は薄くなります。この余分の水は腎臓から速やかに尿として排泄されます。反対に発汗の激しいときには水の再吸収を盛んにして濃い尿をつくります。
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[再吸収]
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c.電解質の調節
食塩(NaCl)などの電解質を取りすぎたときは、過剰に摂取した電解質を尿中に捨て、取り足らないときは、不足している電解質を尿細管から再吸収して血液中の電解質の成分や量をほぼ一定に保ちます。
D.血圧の調節
糸球体にあるホルモンのレニンがアンギオテンシンⅠをつくり、アンギオテンシンⅠはアンギオテンシンⅡをつくります。アンギオテンシンⅡは全身の血管を収縮させて、すばやく血圧を上昇させる働きがあります。さらに、アンギオテンシンⅡは副腎に働きかけアルドステロンを分泌させます。アルドステロンはナトリウムの再吸収を進めます。その結果、水分の再吸収も進み血液量が増え、次第に血圧が上がります(レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系)。
そのほか、腎臓には造血を促すホルモン(エリスロポエチン)を分泌したり、ビタミンDを活性化する働きもあります。
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[腎臓の働き]
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