膠原病のチョコット知識④
膠原病の特徴
<膠原病の原因>
原因は不明です。 完治することなく、良くなったり、悪くなったりを繰り返し、慢性的な経過を辿る病気です。 強いていうならば
ア.「免疫の異常」や イ.「体質などの遺伝」、 ウ.「環境因子」などがあげられます。
ア.免疫の異常としては、自分の体の成分を異物とまちがえて攻撃する自己抗体ができるため起こりますが、この自己抗体がつくられる理由としていくつかの考え方があります。
① | 抗体をつくる血液中のリンパ球( T 細胞や B 細胞、 NK 細胞など)の遺伝子が突然変異を起こし、自己の成分に攻撃排除を加える。
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② | 自己抗体はつくられないのが原則ですが、この仕組に異常が起こる。 |
イ.体質などの遺伝としては、膠原病は遺伝性の病気ではありませんが、膠原病になりやすい体質や原因は若干受け継ぐといわれています。
ウ.環境因子としては紫外線、薬物、細菌やウイルス感染、化学物質などによって自己の成分が変化し、異物として認識される結果、自己免疫反応が起こります。
<膠原病の特徴>
① | 共通性をもちながらも疾患ごとにさまざまな症状に違いがある。 |
② | さらに、同一の病名でもその症状や経過には違いが多い。 |
~膠原病に共通な症状~
* 関節や筋肉に痛みやこわばりを生じる。
* 細胞の結合組織に炎症による病変が起こる。
* 免疫の異常が見られる。
* はっきりとした遺伝性がない。
* 伝染病ではない。
* 悪性腫瘍の病気ではない。
* 抗生物質が効かない。* 副腎皮質ホルモンが効く。
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