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薬物乱用のチョコット知識③ BBB 覚せい剤


薬物乱用のチョコット知識③
BBB 覚せい剤

「血液-脳関門」( BBB )

   は人間にとって最も重要な器官です。  脳には、外部からの異物や毒物は血液脳関門( BBBblood brain barrier)   によって阻止され、脳内には侵入できないような防衛システムが備わっています。  少なくとも水溶性の性質をもつ物質はこの BBB を通ることができません。  ドーパミンも水溶性物質なので脳外からは BBB を通過できません。

 ただ、BBBにおける物質輸送には輸送物質に対応したトランスポーターが関与することが解っているので、脂溶性物質は通過、水溶性物質は通過し難いとは一概にはいえないのでは、とも考えられています。

  しかし、ドーパミンを還元して脂溶性にすると、この物質は BBB を通過して容易に脳内に入ることができます。  これが覚せい剤です。 

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結局!薬局!花野井薬局 !

BBB
血液は、酸素やグルコースなどの栄養素を細胞に供給する大事なものですが、
ときとして、化学物質や細菌・ウイルス(抗原)、抗体など、
体に有害な影響を与える物質が含まれていることがあります。
脳にはこのような物質の侵入を防ぐ機能があります。
それが神経細胞と毛細血管細胞との間にある血液脳関門(BBB)です。
BBBにおいて有害物や不要物が厳重に選別されます。
グルコースやアミノ酸などもトランスポーターにより選別されて
脳神経細胞に送られます。
アルコールやカフェイン、ニコチン抗うつ薬、覚せい剤などは
BBBを通過します。
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 また、脳活動の全てに影響をおよぼす A10 神経の活動を間接的に過剰に促す麻薬の一種モルヒネは、BBB通過は約 2 %ほどですが、このモルヒネを原料として人工合成したヘロイン(ジアセチルモルヒネ)は約 65 %の通過率を示し、脳内で分解されてモルヒネになります。ヘロインはヒトにとっては最悪の麻薬です。 

★ 覚せい剤

A10 神経伝達物質:ドーパミン( DOPA ミン

                    

間の脳において、ほかの動物より特別に多量分泌され、脳を覚せいさせ、快感を誘い、創造性を発揮させる最重要な神経伝達物質。

図2

 

         ドーパミン

=

アンフェタミン
(脂溶性)
 覚せい剤
(合成)

=

メタンフェタミン
(脂溶性)
 覚せい剤
(合成)

=

ノルアドレナリン
(水溶性)
 交感神経
(脳)

=

アドレナリン
(水溶性)
 交感神経
(副腎髄質)

=

エフェドリン
(脂溶性)

エフェドリン塩酸塩
(水溶性)
 気管支拡張剤
(麻黄)

[ドーパミン構造類似物質]

 

.合成麻薬

.メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)

 .メチレンジオキシアンフェタミン(MDA)

.メチレンジオキシエチルアンフェタミン(MDEA)

 

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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~

花野井薬局プライベートノート脳内神経伝達物質で詳しく紹介しております。

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 覚せい剤(ドーパミンと構造が似ている)はシナプスのなかに入り込んで、ドーパミンの代わりに働いたり、余分なドーパミンを分解する酵素を阻害したりします。その結果、覚せい剤がドーパミン受容体に結合するとドーパミンの放出は促進します。また、覚せい剤がドーパミンの再取り込みを妨害するとドーパミンの量はさらに増加します。このため、強い興奮や快感を得ることになります。

.覚せい剤


覚せい剤は注射や内服、吸入などによって直ちに脳に入り、直接、覚せい作用や多幸感、快感作用を示します
(アッパー系=高揚性)

  しかも、化学合成品なので分解されにくいことから、依存性強い精神的依存性、身体的依存性はないか弱い)がつきやすく、覚せい剤摂取を中止すると、極度の疲労感や倦怠感、抑うつなどがあらわれ、その苦痛はこらえ難いといわれます(離脱症状)。そのため、

 この状態から逃避し、爽快感や多幸感をまた味わいたいという強い欲求が生じ、悪いとはわかっていてもまた薬物を求めるようになる、といいます。そして、

 覚せい剤を反復して使用すると、耐性も生じ、使用量が増加していき、中毒症状を起こします。

.

.

  また、フラッシュバックと同じように、以前の被害的精神症状をメラメラと再燃させる「燃え上がり現象」といわれる後遺症も忘れてはいけません。

.

drug

.

 

―3―

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