LD50のチョコット知識①
薬用量、中毒量、致死量
すべての薬物は一定量以下では作用を現わしません。量が増すにつれて作用が強くなり、ついには生命に危険を及ぼします。
(a) | 無効量 | = | 薬物は一定量以下では作用を現わしません。これを無効量といいます。 |
(b) | 限量 | = | 無効量と有効量との境の量。 |
(c) | 薬用量 | = | 治療に用いられる量。限量と中毒量との中間量。常用量ともいいます。 |
(d) | 極量 | = | 効力峻烈な薬物(毒・劇薬)において、用量超過による危険を未然に防ぐため定められた量。 |
(e) | 中毒量 | = | 中毒を起こし生命を危険にする量。 |
(f) | 耐量 | = | 中毒しても生命を失わない最大量。 |
(g) | 致死量 | = | 確実に死を起こさせる最小量。 |
★LD50(50%致死量) Lethal dose 50%
ある薬物を多数の動物に与えたときその50%が死亡すると推計される量。
一般に動物体重(kg)あたりの用量(mg)すなわち mg/kg で現わします。
★ED50(50%有効量) Effective dose 50%
★安全域 Safety margin
安全域 |
= |
LD50 |
> |
1 |
ー |
||||
ED50 |
安全域の値の大きさが薬物の安全性を示す一つの指標となります。
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