なにをいまさら、されど『心臓病』(3)
心臓の重要な役割
私心臓の重要な役割は体液を全身に循環させることです。
①↓ |
心臓の左心室の収縮により大動脈弁を通り大動脈に送り出された鮮紅色の血液(動脈血)は、細胞に栄養分とO2を供給し、反対に老廃物とCO2を受け取って暗赤色の血液(静脈血)となり、大静脈を経由して右心房に入ります。 (体循環または大循環) |
②↓ |
右心房に帰った血液は三尖弁を経て右心室に入り、今度は肺動脈弁を通って肺動脈に入ります。肺動脈は左右に分かれ、肺毛細血管となり肺胞に接します。 ここで静脈血はCO2を放出して新しくO2を取り入れ、動脈血となって肺静脈を経由して左心房に戻ります。 (肺循環または小循環) |
③ |
そして、再び血液は左心房から僧帽弁を経て左心室に入り、全身へと送り出されていきます。 |
このような順路で血液は常に人間さまの体の中を回っていますが、左心室から左心房へひと回りする時間はほんの数十秒です。 また、
心臓のあたりに耳をつけると、「ドック・トク」という強弱2種類の音が聞こえます。これは
弁が閉じる時の音で、強い方の「ドック」という音は大動脈および肺動脈弁の閉じる音、弱い方の「トク」は房室弁の閉じる音です。
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