なにをいまさら、されど『心臓病』(19)
心臓神経症
Ⅳ.精神的な原因で起こる心臓の病気
心臓神経症
あらゆる検査をしても私心臓自体にはなんら異常が見出せないのに、不安感や恐怖感などの精神状態のために動悸や息切れ、胸痛などの症状が現われる病気です。
心臓神経症は私心臓の働きをコントロールしている神経系の病気ではなく、身の回りの心配ごとや悩みなど精神的なストレスが原因となって発症するものです。
心臓神経症の精神状態には抑うつ状態、不安状態、ヒステリー状態と心気状態があります。
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このような心臓神経症は生命には危険はありません。 しかし、本人が病気にこだわりすぎるとなかなか治らず、苦しい症状が長期にわたって続くといわれています。
治療としては、安定剤や抗うつ剤の服用により、不安感や恐怖感などをなくすことです。しかし、なによりも本人が精神的ストレスを生んでいる原因が何なのかを考え、その要因を取り除くことが一番の治療です。
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