なにをいまさら、されど『心臓病』(21)
心臓の病気の検査
(4)心電図検査
心電図は私心臓が収縮するたびに発するわずかな電流の変化を時間の経過とともに記録した波形です。
これは、虚血性心疾患の狭心症や心筋梗塞の病気の経過をみるうえで、なくてはならない検査の一つです。
心電図をみると、心房の状態、心室の状態、洞結節から心室までの刺激の伝わりかた、心筋の状態などがよくわかります。
また、波形の乱れやその性質から不整脈の診断をするにも役立つ重要な検査です。
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[ 心電図検査 ]
①負荷心電図
運動や薬、あるいは電気刺激などで私心臓に負荷をかけ、安静のときには見られない私心臓の異常を心電図で発見しようとする検査です。
運動負荷試験にはエルゴメーター・テスト(特殊な自転車をこぐ)、マスター・テスト(二段の階段を昇降する)、トレッドミル・テスト(ベルトコンベアーの上を歩いたり走ったりする)などがあります。
[ 運動負荷試験 ]
この検査により私心臓の仕事能がわかり、心臓機能の程度が判断できます。 特に、労作狭心症や異常な不整脈の発見にもつながります。
②ホルター心電図
いつ起こるかわからない心電図変化をとらえるために、長時間の心電図を記録して、症状の現われたときの心電図をとるのがホルター心電図です。 記録時間は通常1日(24h)が多く、夜間の不整脈や運動中に限って起こる不整脈に対して、ホルター心電図は正確にしかもより詳細なデータを提示してくれます。
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