なにをいまさら、されど 「糖尿病」(10)
糖尿病を調べる主な検査 ① 尿糖
糖尿病は代表的な生活習慣病の一つです。 自覚症状が少なく、気が付いた時はかなり進行していたということが多々あります。 しかし、きちんと管理すれば普通の人と何らかわりなく生活することができます。 早期に発見したり、網膜疾患や腎臓病などの恐ろしい合併症を未然に防ぐためにも定期的に検査は欠かせないものとなります。
[糖尿病を調べる主な検査]
①尿糖
人間の体にとって私ブドウ糖は大切なエネルギー源ですから、正常な状態では、私ブドウ糖がわずかでも尿に混じって排泄されることはありません。 (ブドウ糖は系球体で一度ろ過され、腎尿細管で再吸収される。)
ところが、血糖値がある線(160~170mg/dl=閾値)を超えると、私ブドウ糖は腎から尿中に排泄されます。
ところで、尿糖が出たからといってただちに糖尿病とはいえません。 なぜなら、腎尿細管の機能低下により閾値が下がり、血糖値は正常なのに尿中に私ブドウ糖が出ることがあるのです。 また、副腎の疾患であるクッシング症候群などでも尿糖が出ます。
基準値→陰性(-)
陽性(+)の場合:糖尿病、腎性糖尿、クッシング症候群など
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