なにをいまさら、されど 「糖尿病」(12)
糖尿病を調べる主な検査③ 血中インスリン活性
③血中インスリン活性
糖負荷試験を行なうのは糖尿病特有の血糖曲線を描くからですが、糖尿病以外の病気でもブドウ糖負荷試験で異常な曲線を示すことがあります。
たとえば、胃切除後や甲状腺機能亢進症、脳卒中や心筋梗塞を起こした人間さま、あるいはステロイドホルモン服用中の人間さまなどです。
こうした区別をはっきりつけるためには、血糖値の上昇がインスリンの不足によるものかどうか確認する必要があります。 糖負荷試験の際、血中インスリン濃度の変動をみるのが血中インスリン活性(IRI)の検査です。
糖負荷試験における血糖値とインスリン活性変化〔ブドウ糖50g〕
健康な人間さまでは血糖曲線、インスリン活性曲線とも似たような動きをしますが、糖尿病の人間さまは血糖曲線とインスリン活性曲線との動きには明らかな違いがあります。
基準値→4~25μU/ml(空腹時)
数値が高い場合:肥満、インスリノーマ、クッシング症候群など
数値が低い場合:糖尿病、糖尿病予備軍など
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