なにをいまさら、されど 「糖尿病」(7)
糖尿病の種類
[血糖調節ホルモン]
それでは本題の糖尿病についてお話いたします。
糖尿病(Diabetes Mellitus=DM)は何らかの原因でインスリンが欠乏したり、血糖上昇ホルモンの過剰分泌により血糖値が正常範囲を逸脱して上昇し、進行すると腎臓が余分のブドウ糖を尿中に排泄するような病気です。
糖尿病には4つのタイプがあります。
Ⅰ型糖尿病はやせた若年者に多く、ある種の体質(遺伝的要因含む)の人が急に発病するものです。膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊されるため、治療にはインスリンの注射を必要とするグループです。
Ⅱ型糖尿病は中高年層でゆっくり発病します 肥満者が多く、遺伝や過食・飲酒が関係するといわれています。糖尿病のなかでも最も多いタイプです。
遺伝性は1型より強いが早期に発見すれば合併症は防ぎやすいとのことです。 食事療法と運動療法だけで良くなることが多く、ときに経口糖尿病薬やインスリンが用いられます。
そのほかの糖尿病としては膵臓がんや膵炎、脳下垂体や副腎の病気など、ほかの疾患に関連してみられる糖尿病です。
妊娠糖尿病を含めて、糖尿病の治療と同時にもとの病気を治すことが第一となります。
ここで尿に糖は出るが血液の糖の動きが正常の場合は腎性糖尿といってこれは糖尿病ではなく糖尿病の治療は要しません。
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