こんにちは。

 先日、茨城県フラワーパークに行く機会がありました。

 散策の小道を埋め尽くすかと思われる色とりどりのたくさんのバラの花と、その花からの得も言われぬ馥郁たる香りは、梅雨時の沈みがちな気持ちを一掃するには十分なセッティング。そして、

 今の時期の最主役の花、紫陽花はといえば、山の斜面一面広大に、青や赤の蕾と花をつけながらも、まだ、咲き始めの段階でした。ただ、

 あちこちで咲いている色とりどりの紫陽花

 雨に何度もうたれながら、それでもだんだんと色を濃くするその勇姿は、どこか”七転び八起き”を示唆しているかのような、そんな気がします。

 再々々掲載いたします。

 

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紫陽花08

 

 花屋さんに入って驚くことは、”なんと紫陽花の種類の多いこと!”
 陳列棚にはたくさんの紫陽花が整然と並んでいて、なかには、今までに見たこともないものもあります。

 さて、その紫陽花ですが、万葉集にも詠まれたほどですから、
古くから知られ、そして親しまれていたのでしょう。

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紫陽花10

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 紫陽花の咲くこの時期、見ごろを迎えた紫陽花の花はとくに、雨との相性がよく、雨天や雨後の花は雨に映えて、濃い青色から紫、そして薄い赤紫色まで色彩豊かにイキイキとしています。

実に、

「紫陽花には雨がとくに似合う。」

とは、よくいったものです。

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紫陽花11

 

 ところで、紫陽花は日本に原生している植物の一つで
18世紀ごろになると日本原生のものや東アジアに生えていたものが
ヨーロッパに持ち込まれるようになり、イギリスの王室庭園でも
栽培されていたともいわれています。

 毎年、品種改良がおこなわれていて、その種類も世界では3000種を
越える紫陽花があるようです。
 以前、紹介したバラの品種もかなり多くの数があるとお話しましたが、
紫陽花の種類もそれに引けを取らないですね。

ここでは、 代表的なものを少し、ご紹介をいたします。

 

<ガクアジサイ>
ガクアジサイ

原種
Hydrangea macrophylla f. normalis
海岸に自生し、ハマアジサイとも呼ばれ、
花びらのように見える部分は大きくなった「がく」です。

 

<ホンアジサイ>
ホンアジサイ

変種
Hydrangea macrophylla f. macrophylla
そのほとんどが装飾花であり、花びらはすべて「がく」。
花を裏返すと装飾花のかげに真の花のつぼみが見えます。

 

<城ケ崎>
城ケ崎アジサイ

ガクアジサイの一種
Hydrangea macrophylla f.normalis’Jogasaki’
花弁が八重咲になっているのが特徴です。

 

 また、よく”七変化”とも呼ばれる紫陽花、その紫陽花の花の色について。

 紫陽花の花の色は土壌のpHによって変わるため、
酸性なら青、アルカリ性なら赤といわれています。

 紫陽花にはアントシアニンという色素が含まれ、
このアントシアニンが アルミニウムイオンと結合すると味が増すとのことです。

 アルミニウムは酸性土壌ではアルミニウムイオンになりやすく、土壌に溶け込み、土壌のアルミニウムイオンが根からどれほど吸収されるかで紫陽花の花の色が変わります。 

 さらに、同じ株から咲いているのに花によっては色が違うという疑問があります。

 これは、同じ株でもたくさんの根があり、アルミニウムイオンを含んだ養分を吸いあげている根からの紫陽花の花の色は青色になり、アルミニウムイオンを含まない土壌に根をもつ紫陽花はい花をつけることになります。

 日本に咲いている紫陽花は最初は色素が弱く白や水色の花ですが、
成長するうちに青色がだんだんと濃くなっていきます。

 アルカリ性の土壌の多い国では紫陽花の花の色は、
ピンクから赤になることが多く、フランスでは紫陽花の花の
基本的なイメージは赤となっているそうです。

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  紫陽花(あじさい)の八重咲く如く、

弥(や)つ代にを、いませわが背子、

見つつ思(しの)はぬ

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         橘 諸兄(万葉集)

 

 紫陽花の花が八重に咲くように、
いついつまでも栄えてください。
 あなた様を見仰ぎつつお慕いいたします。

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紫陽花

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