このところ、急に気温が下がり、空気は冷たく、また、乾燥しています。
冷たく乾燥した空気はのどや鼻の粘膜も乾燥させます。そうなると、粘膜がウイルスの侵入を防ぐ機能が落ち、ウイルスが体内に潜り込みやすくなります。
さらに、
夏バテによる体力や免疫機能の低下。
こうなると、
かぜ症候群の病原体がはびこります。
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かぜ症候群、なかでもインフルエンザ(Influenza)流行の兆しが見え始めているので、インフルエンザウイルスの体内への侵入にはとくに気をつけましょう。
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かぜ症候群
かぜは鼻、のど、気管支、肺に起こる急性の炎症性の病気です。 そして80~90%は主にインフルエンザウイルス(Influenzavirus)などのウイルスが原因です。
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① インフルエンザの感染症状
インフルエンザに感染すると、2~3日の潜伏期間ののち、38℃以上の急な発熱やのどの痛み、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの初期症状が現われます。
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38℃以上の高熱が続く場合は、インフルエンザが疑われます。
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② インフルエンザの治療
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◎インフルエンザと思ったら
まず、
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ゆっくりと休んでください。
そして、
①安静 ②保温 ③水分補給 ④栄養補給 に努めましょう。
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◎インフルエンザの薬物療法
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# 抗インフルエンザウイルス薬
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抗インフルエンザウイルス薬はウイルスの増殖を抑え、症状の発現している期間を短縮し、症状を緩和します。
*ゾフルーザ(内服薬:1日1回 服用)と
* タミフル (内服薬:1日2回5日間服用)と
*リレンザ (吸入剤:1日2回5日間吸入)、
*ラピアクタ (点滴静注:1日1回 1度 症状により2~3度投与)に加えて、
*イナビル (吸入剤:1日1回 1度) などがあります。
これらの薬剤は服用法や使用法に違いはありますが、解熱効果には大きな差はありません。
また、治療だけでなく、インフルエンザの集団感染への予防にも処方されています。
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# その他の薬剤
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*抗生物質
ウイルスによるかぜには一部の薬剤を除いて抗生物質といえどもあまり効果は期待できません。 しかし、抗生物質は、ウイルスによって免疫の低下した体に侵入し肺炎や気管支炎などを起こした細菌(感染症)を死滅させたり、体内にこれから侵入して病気を起こそうとする細菌の増殖を抑制(感染予防)する効果があります。 ー原因療法ー |
*熱を下げ、痛みを和らげるお薬(鎮痛解熱剤)
*くしゃみ、鼻水、鼻づまりを止めるお薬(抗ヒスタミン剤)
*せきを鎮め、たんを切るお薬(鎮咳去痰剤)
これらは、対症療法といわれています。苦痛となる症状を和らげて治療を促進するのがその目的です
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③ インフルエンザの予防
インフルエンザウイルスの感染侵入経路は、感染者のせきやくしゃみと一緒に排出されるウイルスを吸い込む(飛沫感染)か、
ウイルスの付いたものに触れた手で目や鼻や口に触る(接触感染)かのいずれかです。
インフルエンザの予防は、まずは”ワクチン”の接種と、次いで”手洗い”。それに”マスク”や”うがい”をすることです。
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インフルエンザのワクチン接種により、インフルエンザの重症化を防ぐことができます。 流行前のワクチンの接種に心がけましょう。
また、 手洗いやマスク、うがいはインフルエンザの感染経路を断ち切るのに有効です。
★インフルエンザワクチンについて
「生涯免疫」は得られないので毎年の接種が必要です。 それでもウイルスの種類が多いのでインフルエンザにかかる可能性はあります。
しかし、インフルエンザワクチンを接種すると
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①免疫が得られ、副作用は限りなく0(ゼロ)に近い。
②かぜ症状が軽くて済みます。
③体外へのウイルス排出量を少なくするとともに、排出期間も短かくなるので大流行を防ぎます。
④かぜによる発熱期間が短かくて済みます。
⑤重症になりにくい。
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など多くの利点があります。
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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~
詳しくは花野井薬局プライベートノート”感染症のチョコット知識” の中の
”インフルエンザウイルスが起こす感染症”をご覧ください。
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花野井薬局