寒さが増し、空気が乾燥するこの季節、免疫が低下しています。食中毒とかぜには十分注意しましょう。

 

今年もウイルス性胃腸炎、とくに、

 

ノロウイルスによる胃腸炎が流行り出しています。

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風邪

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免疫低下による非細菌性急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症は年間を通して発生しますが、10月~翌3月がとくに多いようです。

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   ノロウイルス(Norovirus)は胃腸炎を引き起こす病原体です。

 ノロウイルスはアルコールや酸に強く、強酸性下で2時間放置しても感染を保持します。また、感染力も強く、ウイルス粒子10~100個の摂取でも感染が成立するといわれています。ヒト意外には感染しません。小腸粘膜でのみ増殖するのでヒトの糞便や嘔吐物が感染源となります。 

 経口や接触、飛沫によって感染し、12~48時間の潜伏期間ののち、突然の嘔吐、下痢、腹痛などを伴う急性胃腸炎を起こします。

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 ふつう、1~3日で回復しますが、その後、3~7日は糞便中にウイルスを排泄します。10月から4月にかけて二枚貝などの生食によって流行ります。

.ノロウイルス

 

.貝

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感染経路は基本的に、感染者の便中に排泄されたノロウイルスの直接的あるいは間接的な経口感染です。

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ノロウィルスの感染経路

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 飲食物からの感染(ウイルス性食中毒)は、

①ウイルスを含む食材や飲料水を生のまま、あるいは十分に加熱せずに食べた場合

②ウイルスに汚染された調理台や調理器具などを使ったり、感染者が十分に手を洗わずに調理することによって、二次的に汚染された食品を食べた場合、に起こります。

 

 ヒトからヒトへの二次感染(感染性胃腸炎)は、

①感染者の便や嘔吐物およびそれらに汚染された器物や衣類に触れた手指を介して、ノロウイルスが他者に伝播し、最終的に経口感染する場合接触感染)、

②感染者の便や嘔吐物が周囲に飛散し、間近な場所でその飛沫を吸入し、最終的に経口感染する場合飛沫感染)、

③感染者の便や嘔吐物が乾燥し、ウイルスの付着した小粒子(塵埃)が飛沫となって空気中に舞い上がって漂い、それを離れた場所で吸入し、最終的に経口感染する場合空気感染)、に起こります。

 

 ノロウイルス感染症の症状としては嘔吐(突発性)、下痢(水様性便)が主症状であり、ときに腹痛発熱を伴います。

 潜伏期は1~2日とされ、一般に症状は軽く、不顕性感染もみられますが、乳幼児や高齢者では重症化することがあります(とくに、脱水症状。さらに、高齢者では嘔吐物による窒息嚥下性肺炎を起こしやすい)。症状が改善した後も、少なくとも1週間はノロウイルスの排泄が続き、ウイルスは人体外環境で長く生存します。

 細菌性食中毒が夏季に多いのに対して、ノロウイルス食中毒は冬季に多く発生し、とくに12月から翌年の1月にピークを示します。

 原因食品としては生カキが最も多いのですが、汚染された他の飲食物によっても起こります。

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海老フライ

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感染者の糞便中に排泄されたノロウイルスは、下水処理施設をすり抜けて水域を汚染し、そこに生息するカキなどの二枚貝に取り込まれ、その中腸腺に蓄積されます(ノロウイルスは、貝の体内では増殖はしません)。

 カキや汚染食品を介して感染したノロウイルスは感染者の小腸で増殖して急性の胃腸炎を起こします。

 

 

 ノロウイルス食中毒の予防は、“しっかり手洗い”と“しっかり加熱”です。

.手を洗う

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調理前、食事前、用便後は、流水と石けんで手をよく洗い(アルコールの消毒効果は低いとされています)、

 カキなどの二枚貝は十分(中心温度が85~90度で90秒以上)加熱し、調理器具は熱湯消毒か、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します。

 二次感染は、便・嘔吐物(とくに、突発性の嘔吐による吐物は予想以上に飛散します)を“素早く”、“適切に処理する”ことによって予防します。

 

ノロウイルスの治療

 ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間と短く、主な症状は吐き気、嘔吐および下痢です。腹痛、頭痛、発熱などもみられます。嘔吐.下痢に至っては一日数回から十回以上のときもあるため、脱水症対策として十分な水分の補給が大切です。

 そして、早めに医療機関を受診してください。

 特効薬はないといわれています。

 抗生物質といえどもウイルスに対しては効果はありません。下痢の期間を遷延させるのでノロウイルス感染症には抗生物質を通常は使用しないとのことです。

 ただ、漢方薬の五苓散(経口や注腸)がノロウイルス感染症に効果が期待できるというお話はあります。

 

 

ノロウイルスの水様性便の下痢

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ノロウイルスとトイレ

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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~ 

詳しくは花野井薬局健康コラム“なにをいまさら、されど「食中毒」”の中の

”「アレルギー様食中毒、ノロウイルス食中毒」をご覧ください。

また、プライベートノート”感染症のチョコット知識”の中の

ウイルスよる感染症”もご覧ください。

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