こんにちは。
いよいよ、2016年も残りあとわずか。
今年1年いかがお過ごしでしたでしょう。
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そして、2017年にはどんなことを期待しますか。
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さて、今回は捨てたらもったいない!の食材について。
料理をするとき、野菜類は
皮をむいたり、茎や種をとったりします。
ジャガイモ、にんじん、たまねぎ、大根の皮や
ピーマンの種、ブロッコリーの茎など、
皮をむき、種を取り、かたい茎は使わない。
実はこのいつも捨てるところに栄養が!
まずはその食材の栄養素はというと、
<ジャガイモの皮>
ジャガイモの皮には食物繊維がたっぷり!
また、鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、
ビタミンB6およびビタミンCなども多く含まれています。
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紫外線を受ける肌にビタミンC を補給するにはジャガイモが適しています。
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熱に弱いといわれるビタミンCを含んだジャガイモは、調理法(天ぷら、フライドポテト、焼き芋など)を考えて皮ごと食べると効果があります。
<にんじんの皮>
いわゆる、にんじんの皮と思っていた部分は、栄養に富んだ細胞(内鞘細胞)です。
本来の皮は薄い膜で、土つきにんじん以外は 出荷されるときにしっかりと洗浄され、その膜は取られ、一般に市販されているにんじんは、すでに皮がむかれている状態のものです。
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にんじんにはβカロテンがほかの野菜と比べると
ダントツに多く含まれています。
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βカロテンには免疫力を高める抗酸化作用があり、
美肌効果、さらには心臓病や動脈硬化の予防にも良いとわれています。
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そのβカロテンが多く含まれているのがむいた皮の部分です。
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<たまねぎの皮>
たまねぎの皮にはケルセチンというポリフェノールの一種と
硫化アリルという成分が含まれています。ほかに、
ビタミンAやビタミンB群も含まれています。
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ケルセチンには 抗酸化作用があり、これもにんじん同様、
美肌効果、アンチエイジング効果があるといわれています。
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<大根の皮>
大根の皮には胃液の分泌を促進する
イソチオシアネートが多く含まれています。
また、葉の部分にはにさらに、
ビタミンC、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、鉄分などの栄養素も
たっぷりと含まれています。
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<ピーマンの種>
驚いたのはピーマンの種です。
ピーマンの果肉そのものにもビタミン類やカリウムなどが豊富にありますが、
種には果肉にはないピラジンという成分がとくに
多く含まれています。
ピラジンは血行促進に大変効果があります。
またカリウムは果肉の部分よりも種に多く含まれ、
身体の中の余分な塩分を体外に排泄する働きがあります。
<ブロッコリーの茎>
ブロッコリーはもともと栄養価の高い野菜ですが、実は茎のほうが
さらに栄養が豊富といわれています。
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ビタミンCの多いみかんの含有量が
100gあたり25mg~30mgに対して
ブロッコリーはみかんの約4倍のビタミンCを
含んでいます。
そして、茎の部分は食べる柔らかい蕾の部分よりも
ビタミンCやβカロテンが豊富です。
ビタミンCは水溶性のため、過剰摂取しても
余分なものは体外に排泄されます。
ここで、調理時の食材の取り扱いについて。
たとえば根菜に付着する「土壌菌」の中には加熱しても
生き残るものがいます。
汚れをきれいにに落としてから皮ごと食べてください。
また、農薬を使用している場合もあるので、
野菜をよく洗って調理してください。
農薬には決められた使用量があり、人が一生
毎日摂取しても問題のない量が基準となっているそうですが
それでも農薬を口に入れることは気になるものです。
ただ、無農薬野菜の場合、寄生虫の心配があります。
流水でしっかり洗い、またはスポンジやタワシなどを使って
きれいにしてから調理しましょう。
まだまだある捨てたらもったいない!の
食材を紹介します。
<ごぼうの皮>
「サポニン」と呼ばれる成分があり、
血中の悪玉コレステロールを除去し、高脂血症を
改善する効果があります。
<かぼちゃの皮>
βカロテンが豊富ですが、実の部分より
ワタや皮の部分の方に多く含まれています。
<リンゴの皮>
強い抗酸化作用があり、食物繊維やビタミン類、
カリウムが多く含まれています。
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<柑橘類の中の皮と白い筋>
丁寧にむいて食べると、
大事な栄養素を捨ててしまうことになります。
料理する際には捨てる食材を少し、
見直してはいかがでしょう。
栄養が多く含まれていることもさることながら、
食材ロスをなくすことでゴミの軽減にも繋がり
環境にも影響を及ぼしそうです。
たかが”捨てる食材”、されど”捨てた食材”
どうぞ、良いお年をお迎えください。
花野井薬局