こんにちは。

 最近うれしかったこと3つ。

 一つ目は、HPの見直しができたこと。

 十年あまり書き続けてきたHPを今西信幸先生(医学博士)、笹津備規先生(薬学博士)、伊東 晃先生(薬学博士)のご指導のもとに、比較的新しいデータに修正できました。

 二つ目は、東日本大震災から10年 特別企画に協力できたこと。

 福島民報社を通して協賛させていただきました。

 三つ目は、枯れたと思っていたポインセチアから新芽が吹き出したこと。

 ポインセチアの枝を枯れたと思いすべてカットしたにもかかわらず、小さい新芽が五コも芽吹きました。

 いずれもこれらは、私にとっては小さくも大きな幸せです。

 

 ところで、ヒトに感染症を起こすウイルスは、病原微生物の中のウイルス、

[主な病原微生物]


ウイルスの形態は、

マイコプラズマ、リケッチア、クラミジアの特徴

[細菌・ウイルスの形態]


そして、ウイルスの特徴は、

ウイルスは

とくに、RNAウイルスはDNAウイルスよりも変異を起こしやすい

といわれています。

 

 いま騒がれている新型コロナウイルスは、コロナウイルス科に属しエンベロープをもつ一本鎖のRNAウイルスです。

 ヒトで疾患を引き起こすコロナウイルスは、4種類のヒトコロナウイルスとSARSコロナウイルス、MERSコロナウイルス、新型コロナウイルスの7種類が知られています。

 

a)ヒトコロナウイルスが起こす感染症

 ヒトに感染するとかぜ症状(感冒症状)を呈します。ヒトに日常的に感染するコロナウイルスは4種類あり、かぜの10~15%(流行期の35%)はこれらのウイルスを原因としています。

   ヒトコロナウイルスによるかぜは冬から春に多発します。

b)SARSコロナウイルスが起こす感染症

  SARSコロナウイルス(SARS coronavirus)重症急性呼吸器症候群(SARS:sever acute respiratory syndrome「2類感染症」の病原体です。

   SARSコロナウイルスは、一本鎖のRNAをもち、それらを包むエンベロープ表面に存在する突起が、太陽のコロナのような外観をもつことからこの名がつき、せきや飛沫によって感染が拡がると考えられています。

  2~3日の潜伏期間を経て、38℃以上の発熱を伴い発症。せき、全身倦怠感などのインフルエンザ様症状を呈し、呼吸困難や肺炎を起こします。

   キクガシラコウモリが自然宿主で、そのコロナウイルスがヒトに感染拡大し、SARSを引き起こすようになったと考えられている、人獣共通感染症のひとつです。

風邪

 

c)MERSコロナウイルスが起こす感染症

   MERSコロナウイルス(MERS coronavirus)中東呼吸器症候群(MERS:middle east respiratory syndrome「2類感染症」の病原体で、感染すると高齢者や基礎疾患をもつヒトには重症肺炎を引き起こします。

   MERSコロナウイルスも一本鎖のRNAをもち、それらを包むエンベロープ表面に存在する突起が、太陽のコロナのような外観をしています。

   ヒトコブラクダが自然宿主の動物で、MERSはその感染源のコロナウイルスがヒトにせきや接触によって感染する人獣共通感染症です。

   感染重症者の症状は高熱や肺炎、腎炎などです。

 

d)新型コロナウイルスが起こす感染症

  新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は新型コロナウイルス感染症COVID-19「指定感染症」を起こす病原体で、このウイルスも一本鎖RNAをもっています。

  新型コロナウイルスもSARSウイルスやMERSウイルスと同様に太陽のコロナの外観をもつエンベロ-プウイルスです。

  自然宿主としてコウモリやネズミ、キツネなどの野生動物があげられますが、まだ、特定はできていません。

  新型コロナウイルス感染症の感染様式は飛沫感染と接触感染、空気感染(飛沫核感染)が考えられています。

  新型コロナウイルス感染症の臨床的特徴はインフルエンザの症状に加えて致死性の間質性肺炎・肺障害を引き起こすことです。

不眠

 感染初期には嗅覚と味覚に異常がみられるともいわれていますが、かぜやインフルエンザなどの感染症でも現れることもあるので、とくに、新型コロナウイルス感染症の感染初期症状とはいいがたいとのことです。

 ただ、鼻がつまっていないのに突然、においが感じなくなるのは新型コロナウイルス感染の特徴で、これは、新型コロナウイルスが侵入すると嗅神経細胞や周辺の組織がダメージを受け、においの分子の情報を受け取れなくなっている可能性があるため、と説明しています。(朝日新聞 2020年11月8日)

 加えて、最近の知見では肺だけではなく全身に症状がでることがわかってきました。
 この臓器の炎症に関わっているのが”サイトカインスト-ム”と呼ばれる免疫の暴走です。

 新型コロナウイルスの侵入により分泌されたサイトカインが増えすぎると、免疫は正常な細胞までも攻撃します。
 とくに、血管が炎症を起こし血管が傷つくと血栓ができやすくなります。

脂質異常症が、動脈硬化を進行させるメカニズム(新)

 その血栓によって血管がつまると心筋梗塞や脳梗塞などの原因にもつながるといいわれています。

 ただ、痛風治療薬のコルヒチンが「サイトカインストーム」による危険な炎症性症候群の発生を防ぎ、合併症の発症率を下げる効果がある、との報告もあります。

免疫

 また、新型コロナウイルスに対する鼻腔ポビドンヨード抗菌薬(イソジン液など)の有効性をin vitro(試験管内)で検討した結果、
ポビドンヨード鼻腔抗菌薬(希釈濃度0.5%、1.25%、2.5%)は、いずれの濃度も接触後15秒以内に新型コロナウイルスを完全に不活化することができたが、70%エタノールは、接触後15秒以内では新型コロナウイルスを完全には不活化することができなかった。
 いずれの溶液でも、曝露後に細胞に対する細胞毒性作用は認められなかった、という。
(JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2020 Sep 17;e203053. doi: 10.1001/jamaoto.2020.3053. Online ahead of print)

 さらに、新型コロナウイルスによる感染症になった後、約2割の人に髪の毛が抜けるなど脱毛の症状が確認され、
4か月たっても約1割の人に息苦しさや嗅覚障害が残ったという研究結果がまとめられています。
(国立国際医療研究センター 2020年10月27日、朝日新聞)

 直近でも、新型コロナウイルスは脳にも感染し、髄膜炎や脳炎、意識障害のほか記憶障害が出る深刻な脳障害を起こす恐れがある、という報告が相次いでいます。専門家によるとそのメカニズムは、

 ①ウイルスが嗅神経や血管を通って脳の細胞に直接感染する場合、と

 ②脳以外の臓器(とくに肺)への感染に続く、免疫の暴走(サイトカインストーム)により全身に炎症が起き、脳の中枢神経にも影響を与える場合、との2パターンが考えられています。(2020年11月15日、朝日新聞)

4月桜

 

 最近、新型コロナウイルスワクチンの生合成メカニズムについての掲載がありました。
(朝日新聞 科学の扉 ワクチン短期開発のわけ 2021年2月8日) 

 従来のワクチンはウイルス本体を培養し、毒性をなくしたり、毒性を弱めたりした抗原たんぱく質を直接接種することにより免疫をつくり、新しく侵入するウイルスを攻撃・中和するものです。

 これに対して

 mRNAワクチンは、新型コロナウイルスの一部のみ(スパイク状たんぱく質)をつくる核酸mRNAを投与することにより、細胞質内で抗原たんぱく質に翻訳されて、新たに侵入する新型コロナウイルスを攻撃・破壊する免疫が誘導されるものです。

 そして、mRNAワクチンは体液性免疫(抗体)ばかりでなく、細胞性免疫(キラーT細胞など)をも高めると考えられています。

 

[生体内]

mRNA(注射)

新型コロナウイルスのスパイク状たんぱく質をつくる
(抗原となる)

新型コロナウイルスワクチンができる
(抗体生成)

同じ新型コロナウイルス侵入

攻撃破壊。

 

[mRNAワクチンの特徴]

①.病原体を体内に入れるわけではないため安全性が高い。

②.抗体以外の免疫の働きも活性化する。

③.開発・製造のために病原体を増やす必要がないので、短期間で開発できるメリットがある。

④.感染症だけでなく、がんや脳梗塞などさまざまな病気の治療に応用できる。

 

 そのほか、ワクチンにはウイルスベクターワクチンなどなど。さらに、これらを組み合わせたワクチンなどがあります。

 

 私感独り言です。
”新型コロナウイルスワクチンによるアレルギーやアナフィラキシーはmRNAそのものによるものなのか、それともワクチンに含まれる不純物(impurity)によるものなのか。”

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~この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~

詳しくは

花野井薬局プライベートノート”感染症のチョコット知識”

”その他の主なウイルスが起こす感染症” 

                          ご覧ください

また、感染症や免疫などに興味をおもちの方は

「身体を知って健康を保つ本」

ご覧いただければ幸いです。

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4月桜と菜の花2

 

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