こんにちは。
春一番が吹き、
春本番がすぐそこまできている陽気。
あちこちで木々が芽吹き、花開く音が聞こえてきそうです。
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春。
冬ごもりから抜け出した動物は瞬時に躍動的となり、
雪の下に埋もれていた植物が勢い良く
天に向かって伸び始め、
色とりどりの花々があちこちで咲きだすのをみると、
旺盛な生命力というものを強く感じます。
そんな春景色の中、ふと
足を止めると道端にもかかわらず、
足元に”けがれなきあかちゃんのかお”のような小さなとても可愛らしい花を見つけました。
ご紹介をいたします。
1.花名:ヤマエンゴサク 山延胡索
学名:Corydalis lineariloba
科:ケシ科(Papaveraceae)
●草丈5~10センチほどの小型の多年草です。
ケシ科の植物の多くは有毒成分を含みます。
誤って食べてしまうと嘔吐などを引き起こします。
2.
花名:ハナニラ 花韮
学名:Ipheion uniflorum
科:ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
●星の形をした花が立ちあがって咲きます。
花の色が違う品種がいくつかありますが
ポピュラーなのが青と白が混ざった白色です。
名前の通り葉からニラ、ネギのような香りがします。
3.
花名:マツバウンラン 松葉海蘭
学名:Nuttallanthus canadensis
科:オオバコ科(Plantaginaceae)
●越年草。アメリカ原産の品種。1941年に京都市で初めて採集されました。
やや北寄りの地方で見られる花です。
高さ50センチほどになりますが、花冠は長さ約8ミリです。
4.
花名:オオイヌノフグリ 大犬の陰嚢
学名:Veronica persica
科:オオバコ科(Plantaginaceae)
●越年草。花の色がとても青く、紫色の筋が入っています。
花の径が5ミリほどの小さな花で日本在来種のイヌノフグリに比べ
花も草丈も大きめなのでこの名前が付きました。
イヌノフグリは見た目はほとんど同じで花径が3~5ミリ程度です。
5.
花名:オオアラセイトウ 大紫羅欄花
学名:Orychophragmus violaceus
科:アブラナ科(Brassicaceae)
●江戸時代に観賞用として渡来し、野生化した花です。
花径は2~3センチほど。葉の形が大根に似ていることから
花大根とも呼ばれています。
6.
花名:ホトケノザ 仏の座
学名:Lamium amplexicaule
科:シソ科(Labiatae)
●日本全土に見られる。
春の七草で紹介したホトケノザとは異なります。
春の七草のホトケノザは
キク科(Compositae)の田平子(たびらこ)を指します。
いかがでしたか。
雑草(?)とはいえ、近づいてみると可愛らしくてとても美しい花々ですネ。
春のポカポカ陽気の散歩の際には
少し足を止めて、足元の可憐な花をぜひご覧ください。
春
木立の花粉に気をつけましょう!
花野井薬局