こんにちは。
空が澄み渡り、秋の涼しさやさわやかさを感じる季節となりました。
今年もまた、秋の七草についてチョコット。
「七草」には正月の春の七草(せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ)もありますが、
秋の七草は秋に咲く代表的な七種の草花です。
『萩(はぎ)』
萩(はぎ)
マメ科:Legminosae
学名:Lespedeza thunbergii
『尾花(おばな)』
尾花(おばな)
イネ科:Poaceae
学名:Miscanthus sinensis
『葛(くず)』
葛(くず)
マメ科:Legminosae
学名:Pueraria lobata
『撫子(なでしこ)』
撫子(なでしこ)
ナデシコ科:Caryophyllaceae
学名:Dianthus superbus
『女郎花(おみなえし)』
女郎花(おみなえし)
オミナエシ科:Valerianaceae
学名:Patrinia scabiosaefolia
『藤袴(ふじばかま)』
藤袴(ふじばかま)
キク科:Compositae
学名:Eupatorium japonicum
『桔梗(ききょう)』
桔梗(ききょう)
キキョウ科:Campanulaceae
学名:Platycodon grandiflorum
歌人山上憶良は数ある花の中から秋を代表する七種の草花を歌に残しました。
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秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花
尾花葛花
なでしこの花
おみなえし
また 藤袴
朝顔の花
二首で一組になっていて、歌の朝顔は現在の桔梗といわれています。
さて、秋の味覚といえば秋の字の入った秋刀魚があげられますが、
今年の秋刀魚は記録的な大不漁に陥って高嶺の花ならぬ高値の高級魚。
さらにサイズも味もイマイチ、との評判。
とはいうものの、秋刀魚のお刺身や秋刀魚の塩焼き、生姜風味たっぷりの秋刀魚の蒲焼などなど。
秋刀魚は秋の味覚の王様といっても過言ではないでしょう。
そうそう。
秋刀魚の塩焼きにぴったりの薬味といえば大根おろし。
それにレモンかカボスを少々。
そうすると、唾液も少々出てきます。
ついては、秋刀魚の塩焼きと大根おろしの食べ合わせについて・・・。
がんの病因の一つとされているニトロソアミンは、食事などによる
体外からの摂取のほか、体内でも合成されています。
胃液酸性条件のもとでアミノ酸化合物とくに第2級アミン(焼き魚や焼肉など)と
亜硝酸ナトリウム(野菜や食肉発色剤など)が反応すると
ニトロソアミン(発がん物質)が生成されます。
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ああ、秋刀魚食いたし、がんは怖し!
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焼きたての秋刀魚 + 大根おろし +レモン⇒美味!
(第2級アミン) (亜硝酸ナトリウム) → ニトロソアミン
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秋刀魚の塩焼きと大根おろしの食べ合わせは、確かに、ごくごく微量の
ニトロソアミンを生成する反応を起こします。
しかし、新鮮な大根おろしやレモンのなかに含まれている
ビタミンCが、
第2級アミンよりも早く亜硝酸ナトリウムと
反応することにより
ニトロソアミンの生成を抑止します。
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また、ビタミンCはインターフェロンの生成を促進する働きがあります。
その生成されたインターフェロンのつくる抗ウイルスたんぱくが
ウイルスの活動を制御します。
さらに、ビタミンCはがん細胞に働きかけ、その分裂を抑制して
がん細胞の増殖を抑えます。
・・・といわれています。