今年もまた、花粉の飛ぶ季節になりました。
花粉の飛散量が平年並みか平年を下回る予測とはいえ、関東地方や東海地方、東北地方では前年に比べると非常に多くなる所がある見込みのため、いままで花粉症でなかった人がある日突然発症したり、あるいは軽い症状だった人が重症化したりします。
★花粉症の症状
①くしゃみ |
など。
★花粉症の治療
花粉症の症状をとるには鼻炎用薬や漢方薬を服用・使用します。 しかし、それでも改善しないときは病医院のアレルギー科や耳鼻科、眼科を受診しましょう。
また、花粉が本格的に飛散する前から治療を始めると、シーズン中の症状が軽減できる、という初期療法も効果的といわれています。
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★症状を軽くするための薬以外の対策
(1)外出するとき
イ) | 花粉情報をよく確かめ飛散量が多い日はなるべく外出を控える。 |
ロ) | 花粉の飛散の多い時間帯の12時~15時頃。 また、天気がよくて風の強い日、さらに雨が降った翌日も飛散量が多いので外出を控える。 |
ハ) | 外出時はマスク、メガネ、帽子を着用する。 |
(2)外出先から帰ったら
イ) | ドアの外で髪や衣類についた花粉をよく落とす。 |
ロ) | 洗顔とうがいは忘れずに行なう。 |
(3)日常生活での注意
イ) | 洗たく物やふとんは、取り込む前によくたたいて花粉を落とす。 |
ロ) | 花粉をできるだけ室内に入れないように窓は開けない。 |
ハ) | 空気の清浄を考える。 |
ニ) | 鼻の粘膜を刺激するタバコと、鼻の粘膜を腫らし鼻づまりを悪化するアルコールを控える。 |
ところで、
花粉症ってアレルギー!?
卵を食べるとじん麻疹が出る(急性じん麻疹)。牛乳を飲むと下痢をする(食事性アレルギー性胃腸炎)。あるいは、花粉が空気中に漂うとクシャミや鼻水がとまらない(アレルギー性鼻炎)。明け方、喘鳴を伴った呼気性の呼吸困難(気管支喘息)。発作的に激しい頭痛が起きる(片頭痛)。頑固な皮膚炎が幼児期から続いている(アトピー性皮膚炎)など、さまざまな「アレルギー症状」に悩まされているアレルギー体質の人が多いですネ。
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花粉症を含むアレルギー疾患が、小さい頃から始まり、年齢とともに姿形を変えて連続的に発症、移行、併発する現象は「アレルギーマーチ」と呼ばれています。
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アレルギー疾患の発症の予防やアレルギーマーチの進行を抑えるには、アレルギー素因のある人は食事とくに卵(卵は抗原性が強く、他の抗原に対する抗体をも刺激増加させることが知られています。)の食べ過ぎには注意しましょう。
また、アレルギー体質は遺伝します。
ご両親がお二人ともアレルギー体質の場合、生まれるお子さん3人のうち2人以上に、いずれか一方の親御さんがアレルギー体質であれば、生まれるお子さん3人のうち1人以下にアレルギー体質を受け継ぐといわれています。
アレルギー体質の人が発症するアレルギー性鼻炎(花粉症)や気管支喘息、アトピ-性皮膚炎、片頭痛などの形質と呼ばれるものは、いつ再発するかはわかりませんが治癒する望みはあります。
対症療法で根気よく治療することをおすすめします。
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[朗報]
肥満細胞の表面にあって、さまざまなアレルギー反応を抑え込む
たんぱく質(アラジン-1:Allergin-1)が発見されています。
(筑波大学研究グループ)
「nature immunology 2010.06.06 オンライン版から引用」
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アラジン-1(アレルギー発症抑制分子)
※筑波大学 広報・公開 記者会見2010年6月3日記者説明会PDFファイル
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アレルギー疾患の治療には放出されたヒスタミンなどの働きを抑える抗アレルギー薬(抗ヒスタミン剤や肥満細胞安定剤など)が使われていますが、アラジン-1の働きを高める薬が開発されればアレルギー反応を元から断つことができます。
これは、さまざまなアレルギー疾患に対して効果のある画期的なアレルギー治療薬にもつながる可能性があります。
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この度!地下足袋!リンクの旅へどうぞ~
詳しくは花野井薬局健康コラム“なにをいまさら、されど「アレルギー」”をご覧ください。
解りやすいと思います。
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